人時生産性(にんじせいさんせい)について


    こんにちは、店舗オペレーション研究所の中谷です。
    当ブログでは、
    オペレーションという視点で「どうしたら効率性、利益率が上がるのか?」について、
    お伝えしていきたいと思います。
    第1回目は、ブログのタイトルにもある「人時生産性(にんじせいさんせい)」についてご紹介します。
    当ブログをお読みになられている皆さまの中には、
    「人時生産性」という言葉を初めてお聞きになられる方もいるかと思います。
    「人時生産性」という言葉は、 
    店舗や事業所の生産性・効率性を表す指標です。
    言い換えると、
    「1人のスタッフが1時間あたりにどれだけの粗利を稼いだか」
    という指標です。
    よく効率・利益という点では、営業利益率などの指標が用いられますが、
    利益率は、店舗の家賃や、初期投資(償却費)などの要素により変動してきますので、
    利益率よりも、よりダイレクトに「この店舗はどれだけ効率的なオペレーションか」という
    「店舗の正確な効率性」を計ることが出来ます。
    では、一般的な飲食店では、どのくらいの推移でしょうか。
    一般的な飲食店では、3,000円/時 前後のお店が多いでしょうか。
    イメージしやすく、
    1時間あたりの売上1万円、原価30%、スタッフ2名で回した場合で計算してみましょう。
    1万円×原価30%=7000円の粗利を2時間(1時間×2名=2時間)で割ると、
    7,000円 ÷ 2時間 = 3,500円/時 が人時生産性となります。
    勿論、ピーク時だけではなく営業前の準備から営業中、
    閉店後の締め作業まで含めた労働時間で、人時生産性で計算すると
    3,000円/時も中々難しい数字ではないでしょうか。
    そんな中、効率性トップクラスの飲食店の人時生産性は「6,000円/時」です。
    先ほどの例でいくと、
    1時間あたりの売上1万円、原価30%、スタッフ1名で営業し続けている状態です。
    店舗オペレーション研究所のブログでは、オペレーションという視点で、
    「どうしたら人時生産性「6,000円/時」を実現できるのか。」
    「実現している店舗は、どのようなことをやっているのか。」
    この2つにお応えしていきたいと思います。
    今後とも宜しくお願い致します。